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2016.11.16 Wednesday

水曜随想 「視野広げ激動に向かう」 参議院議員 仁比聡平

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     安倍政権は15日、南スーダンPKOの自衛隊に武器使用を辞さない新任務を付与した。多数の部族間の内戦が石油開発や利権もからんで深刻化するなか、平和主義を踏み破る暴挙である。憲法を覆す安保法制の全面的具体化、米軍一体化と肩代わりを推し進める暴走に震える怒りを覚える。

     

     その安倍政権が「成長戦略の切り札」としがみつき、「この道しかない」とばかりにTPP(環太平洋連携協定)承認の強行突破を図っているのは、愚の骨頂である。

     

     米大統領選挙において「就任初日にTPP離脱を宣言する」と繰り返し表明してきたトランプ氏が次期大統領に決まり、もはやそのまま発効する見通しはなくなるなかで、その国際政治の行方を見極めもせず、政府与党は、何をどう審議しようというのか。大前提が大きく揺らいでも、立ち止まりも、見極めもせず、今国会で承認・成立を図ろうというのか。

     

     安倍政権が猛省のうえ見極めるべきは、グローバル資本主義の深い矛盾と行き詰まりである。

     

     TPPは、農業と食糧主権、食の安全、知財、医療、保険、公共調達など、国民経済・国民生活のあらゆる分野で関税および非関税障壁を原則撤廃し、多国籍企業と投資家の利益のために主権を侵害するISDS条項を含む重大問題である。米国に広がる格差と失業、貧困、地域の破綻は、その多国籍企業中心のグローバル経済が陥っている深刻な矛盾と行き詰まりを示している。

     

     世界と日本の政治に問われているのは、新自由主義から各国国民のくらしと命を守る、いわば行き過ぎたグローバル資本主義の転換である。平等互恵の経済ルール、環境問題の解決、北東アジアの平和と安定、核兵器廃絶。大きな視野に立って激動に立ち向かいたい。(しんぶん赤旗 2016年11月16日)


    2016.09.07 Wednesday

    水曜随想 「政治切り開く野党共闘」 仁比聡平参院議員

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       政府与党が「臨時国会の9月26日召集を決めた」と新聞が書いたと思ったら、もう永田町には「会期は短いのではないか」「巨額補正もTPP(環太平洋連携協定)も強行するのではないか」などとまことしやかな観測が飛び交っている。

      いわく「米大統領選の11月8日までにはTPPは衆院を通したい」「12月ば総理外交も消費増税延期下の予算編成も忙しい」というのである。

       

       とんでもない、といわねばならない。先の歴史的参院選で、安倍総理は、アベノミクスの自慢話と野党共闘の悪口しかしなかった。ところがその翌日からの暴走は枚挙にいとまがない。国会がいまやるべきは、国民の前で、安倍暴走政治の中身を徹底審議することである。

       

       沖縄・高江で日ごとに激化するオスプレイ着陸帯工事強行の蛮行。民意も法の支配も、機動隊が実力で抑え込む環境破壊を国会が許していいはずがない。「県民の気持ちに寄り添いたい」などとカメラの前では猫なで声の安倍政権の正体がこれである。

       

       安倍政権は、執拗(しつよう)に佐賀空港へのオスプレイ配備を進めようとし、九州を拠点にオスプレイが飛び回るルート案も明らかにした。内戦が深刻化する南スーダンでの戦争法発動など、具体化の一つひとつを徹底的に明らかにし、憲法改悪を許さない国民的たたかいを広げる国会にするときである。

       

       参院選後の初登院。市民と野党共闘の統一候補として勝利した民進党議員が、私たちに駆け寄るように熱く事を握り、本会議場でおおらかに統一のたたかいを語り合う。参議院の雰囲気は野党共闘を経て大きく変わった。

      多くの自民党議員が「勝った気がしない」と戦々恐々である。安倍政治を倒し新たな政治を切り開く道は、野党共闘の発展にこそある。

       

       1年前のこの時期、国会は国民に完全に包囲され、私たちは戦争法廃案の徹底論戦に立ち向かっていた。この間の劇的な変化をつくりだしてきたのは市民、主権者国民の声と運動の力である。強行採決から1年。9月19日の大行動を、全国各地で成功させよう。(しんぶん赤旗 2016年9月7日)


      2016.04.13 Wednesday

      水曜随想 国民の姿が見えない人

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         昨年9月、元裁判官75人が、戦争法強行迫る参議院に提出した要望書には、こう書かれています。

         「わが国がポツダム宣言を受諾して70年‥廃墟の中から奇跡の回復をなし遂げるについての精神的な支柱は、日本国憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という基本原理でありました」

         「人類が、いまだ戦争という流血の惨事を乗り越えられないこの時代にあって、日本国憲法が示した戦争放棄の理想は世界を導く灯台の光にもたとえられるものであり、これをわが国に定着させることが、国民的な願いでもありました。私たちも裁判官として憲法第99条により課せられた『憲法を尊重し擁護する義務』を自覚し、憲法が予定している司法の使命を果たすべく、その職権行使に務めてきました」と。
         

         
         「立憲主義を取り戻す」。それは野合などではなく歴史を問う国民的大義です。「野党は共闘」の声を力に、2月、5野党党首は、戦争法廃止・閣議決定撤回を共通の目標とし、安倍政権の打倒を目指し、国政選挙で現与党とその補完勢力を少数に追い込む、そのために国政選挙での選挙協力を具体化する、という政治史上初めての画期的合意に達しました。以来2カ月。その具体化と前進に、焦りをあらわにしているのが安倍政権です。

         総理は、3月の自民党大会で「自公対民共の対決。せっかくつくった安保法制が廃止されたら日米同盟の絆が損なわれる」と言いました。この期に及んでもとことん国民の姿が見えない人です。「民共」ではなく「野党共闘と市民連合」ではないでしょうか。「日米同盟が損なわれる」のではなく「米国の戦争へ武力で参戦し殺し殺される危険がなくなる」のが本当ではないでしょうか。

         国防軍や緊急事態宣言。自民党新憲法草案を「将来あるべき憲法の姿」と宣言する安倍総理。絶対に負けられません。日本共産党は、市民の皆さんとともに、野党共闘の要の責任を自覚し、必ず躍進して安倍政権を退陣させます。ご一緒に頑張りましょう!(しんぶん赤旗 2016年4月13日)

        2016.03.09 Wednesday

        水曜随想 安倍暴走に大ブレーキ 仁比聡平参院議員

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           暴力的採決で「戦争法の車輪」を回した安倍政権。しかし立憲主義、民主主義を取り戻そうと頑張る主権者国民の力で大ブレーキをかけられています。

           米国の戦争に武力で参戦する戦争法を発動しようとすればするほど、「軍隊は持たない」「交戦権は否認する」と宣言する憲法9条との矛盾はいっそう抜き差しならなくなるのです。「だから明文改憲の車輪を動かそう」とばかりに、年頭、7月参院選で「改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と宣言した総理。

           ねらいは国防軍と緊急事態条項です。

           国会にも諮らず権力を集中し憲法を停止する非常事態宣言を「緊急時に・国家、国民がどのような役割を果たすか、それを憲法にどう位置付けるか、極めて重く大切な課題」(1月15日)と答弁。

           そして、「9条2項をこのままにしておくことこそが立憲主義の空洞化」などと逆ギレした側近・稲田朋美政調会長の質問に、「(自民党は改憲草案で)第9条第2項を改正して、自衛権を明記し、新たに自衛のための組織(国防軍)の設置を規定するなど、将来のあるべき憲法の姿を示している」「7割の憲法学者が自衛隊に憲法違反の疑いをもっている状況をなくすべきだという考え方もある」(2月3日)と踏み込みました。

           さらに「国際法上もっている権利は行使できる」と無限定の集団的自衛権行使(3月1日)、「憲法改正を在任中に成し遂げたい」(3月2日)と述べるに至ったのです。

           ほんらい最も憲法を尊重し擁護しなければならないはずの総理が、憲法と主権者国民の声を敵視し、歴代の自民党総理もふれることができなかった明文改憲を鼓吹する。そこには危険な野望と、一方で「暴走してないと倒れる」という焦りがあります。

           5野党党首合意は政治のとなりました。選挙協力の具体化とアベ政治NOの運動がまさに「車の両輪」となって飛躍しています。「戦争法廃止」「安倍改憲阻止」。いっそう声を広げるときです。(しんぶん赤旗 2016年3月9日)


          2016.01.05 Tuesday

          新年挨拶 「百人の一歩 大切に」 仁比聡平参院議員

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             立憲か非立憲か、民主主義か独裁か―歴史的岐路に立つ対決の国会が始まりました。もちろん焦点は7月の参院選です。

             虚構の多数を握って犲蠅鯤僂品を変え瓩虜略を弄(ろう)する安倍政権。だからこそ「ひとりの百歩より百人の一歩」を大切にしたいですね。

             思わぬ方々から「暴走政権に我慢ならない」「この期に及んで野党統一候補に背を向けるなど信じられない」等々と記された年賀状。初詣の若い女性たちや男子高校生が2000万署名に臨む真剣な表情。

             「野党は共闘」―国民のみなさんの切迫した声に応え、大義を貫いて、次世代への責任を必ず果たしたいと思います。戦争法、撤廃!ご一緒にがんばりましょう。(しんぶん赤旗 2015年1月5日)


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