2012.04.26 Thursday
開門への行程表示せ 有明漁民・弁護団農政局に求める
国営諌早湾干拓事業潮受け堤防排水門の開門を求めている「よみがえれ!有明」訴訟の原告団・弁護団は4月26日、九州農政局の吉村馨局長と熊本市内で意見交換しました。意貝交換は、国に開門を命じた福岡高裁判決(2010年12月)以降初めて。有明海沿岸4県(長崎、佐賀、福岡、熊本)から漁民ら約70人が参加し、弁護団の一員である仁比聡平・前参院議員が同席しました。
原告団・弁護団は、歴史的なノリの大凶作など深刻な漁業被害に対し、有明海特措法に基づく緊急の救済・支援、開門への行程表の発表などを要求しました。
福岡県柳川市の荒巻弘吉さんは「貝も魚も何も取れない。このままでは組合も存続できなくなる」と窮状を語り、瑞穂漁協(長崎県雲仙市)の石田徳春組合長は「有明海再生には開門しかないという漁民の思いを受け止めてほしい」と訴えました。
吉村局長は「開門は法的義務」と認める一方、「開門時斯は今の時点で明言できない」「(特措法の適用は)水産庁が調査を検討中」と回答。漁民らは「漁業被害の原因をつくった農政局として無責任。漁業が続けられるよう責任を果たせ」と批判しました。
馬奈木昭雄弁護団長は、同局の平松誠児事業調整室長の雑誌での「開門するかどうかは政治判断」「我々は、開門という大十字架を背負った」との発言について「漁民の被害を省みず、自らを受難者扱いするのは言語道断だ」と撤回・謝罪を求めました。(しんぶん赤旗 2012年4月27日)
原告団・弁護団は、歴史的なノリの大凶作など深刻な漁業被害に対し、有明海特措法に基づく緊急の救済・支援、開門への行程表の発表などを要求しました。
福岡県柳川市の荒巻弘吉さんは「貝も魚も何も取れない。このままでは組合も存続できなくなる」と窮状を語り、瑞穂漁協(長崎県雲仙市)の石田徳春組合長は「有明海再生には開門しかないという漁民の思いを受け止めてほしい」と訴えました。
吉村局長は「開門は法的義務」と認める一方、「開門時斯は今の時点で明言できない」「(特措法の適用は)水産庁が調査を検討中」と回答。漁民らは「漁業被害の原因をつくった農政局として無責任。漁業が続けられるよう責任を果たせ」と批判しました。
馬奈木昭雄弁護団長は、同局の平松誠児事業調整室長の雑誌での「開門するかどうかは政治判断」「我々は、開門という大十字架を背負った」との発言について「漁民の被害を省みず、自らを受難者扱いするのは言語道断だ」と撤回・謝罪を求めました。(しんぶん赤旗 2012年4月27日)
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