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2013.01.10 Thursday

しんぶん赤旗掲載「弁護士とは 政治家とは」最終回

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    水俣病被害者と話をする仁比氏=2012年7月、熊本県天草市

    仁比氏 共にたたかう仲間と
    馬奈木氏 努力の姿勢貫いて


    仁比そうへい参院比例候補 半世紀を超える水俣病のたたかいの中で、なお被害に線引きをして年齢や地域で救済の外に置くのが今の自民、公明、民主による被害者切り捨て、加害者救済という路線です。被害者は水俣病の症状が明らかなのに救済の外に置かれ、裁判や集団申請でたたかっているわけです。

     その熊本・天草で日本共産党の演説会があり、ある原告が私の応援演説に立ってくれました。「自分は長く集落の行事で頑張ってきたが、ノーモア・ミナマタ訴訟の原告になった時、集落の人たちから『国賊』と言われた」とのべたのです。

     ちょうどその頃、私が天草を訪れ、10人ほどの被害者と懇談する機会がありました。「その悔しい思いを仁比さんにぶつけたら目を真っ赤にして、まるで自分のことのように悔しがってくれた。そして、全ての被害者を救済せよというたたかいにこそ大義があると正面から励ましてくれたことが絶対に忘れられない。だから仁比さんは信じられる人間なんだと伝えたかった」と語ってくれました。

    馬奈木昭雄弁護士 私が仁比さんを「すばらしい政治家だ」と評価しているのはどこかといえば努力する点だと思っています。仁比さんは当事者の話をとてもよく聞きます。現場に行って必ず丁寧に聞いた上で、私の関係する事件なら何を読めばいいか質問がきます。忙しいのによく勉強するとつくづく恐れ入るんですけれども、これは貴重な資質で、これがないと本当に現場の声を国会に反映することはできないんです。

     仁比さんには、党の方針として現場のみんなが納得できる方針を打ち出していく役割を期待します。ぜひ今の姿勢を徹底して貫いていただきたい。

    ◇ ◇

    仁比 私が本当に幸せだなと思うのは、多くのみなさんに支えられ、たたかいの現場、被害の現場、むき出しの現場を訪ねる人生を歩ませてもらっていることです。「貴重な資質」と励ましていただきましたが、それは国会議員としての「強み」でもあると思います。

     どんな問題でも全国各地に現場で一緒にたたかっている弁護士や民主団体、市民運動、そして日本共産党の仲間たちがいる。急な質問でも電話すればすぐさま的確なアドバイスをみなさんから伝えていただくことができます。何としても現場のたたかいに学び、国民の声を代弁する議席を奪還するために全力で頑張ります。

    馬奈木 皆で力を合わせることが大事ですね。頑張りましょう。
    (おわり)

    ******************************

    【水俣病訴訟】 チッソ水俣工場の工場排水に含まれた有機水銀を、魚介類を通じて摂取し、健康被害を受けた住民が補償を求めたたたかい。第1次訴訟で熊本地裁は1973年、チッソの加害責任を認定、水俣病患者は補償を勝ち取りました。行政認定による救済の枠組みがつくられたものの、“患者切り捨ての認定基準局直しや国の加害責任などを問う裁判が2次、3次、ノーモア・ミナマタ訴訟とその後も続き、被害者のたたかいは終わっていません。


    2013.01.09 Wednesday

    しんぶん赤旗掲載「弁護士とは 政治家とは」

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      仁比氏 勝つまで戦う
      馬奈木氏 国民利益のために


      馬奈木昭雄弁護士 裁判を勝つための取り組みで大事なのは、どうすれば解決するかの確信を裁判官に持ってもらうことです。川辺川利水訴訟は一審熊本地裁では原告敗訴でしたが、福岡高裁では見事に取り組みが成功し、国が上告もできない判決を築き上げました。


       川辺川利水訴訟でも諫早開門訴訟でも、取り組みのスローガンの一つに「われわれは事業の妨害者ではない。国民の利益のための事業の真の実現者である」というのがあります。政権担当能力を持つために努力を積み重ねていく。予算はあるのかと問われれば、ここにあると提起していかねばなりません。

       川辺川利水訴訟が勝ったのも終極的にはそこです。水をほしいという農民がいる一方で、水害防止を求める住民の要求には「ダムでは応えられない」という事実を突きつけた。その上で、ダムによらずに、それらを実現する方法を明らかにしてみせたところにあると思います。

      仁比そうへい参院比例候補 馬奈木先生の聞き書き集『たたかい続けるということ』の中で一番感動するのはやっばり水俣病のたたかいです。若き馬奈木弁護士が福岡から一人で水俣に派遣された。加害企業チッソ支配の街にいわば一人乗りこむんですね。

       「水俣生活の最初の記憶は暗い夜道です。村八分を恐れる患者さんたちのために人目をしのび夜になって患者宅や漁師宅を訪ねるのですが、その暗さは想像を超えていた。家の中はそこもまた暗闇、一間しかない部屋に数人が横になっているのがかすかに見える。私は貧しさの意味を夜道の暗さで初めて実感した」というくだりがあります。被害を生み出す加害の構造をこのように言語化する力が私たちに真剣に問われていると思います。

       続けてこうおっしゃっています。「暗がりにまぎれて訪ねた海辺の家で近所の漁師さんたちと話し合っていると、家の主婦が叫ぶのです。『みんなで手をつないで助け合えっちゅうわけね。私はやるよ』。この感動が私の信念を支えてきたのです」

       一人の覚悟を決めた弁護士の力が被害者を励まし、加害の構造を自覚させ、立ち向かうことによって本当に人間らしさを取り戻していきます。権利を実現するために団結し、人間性を取り戻すこの飛躍の瞬間こそ、たたかいの始まりであり、その原点を私たちが本当に貫いてたたかいぬくなら、絶対に勝利できる。「なぜなら、勝利するまでたたかい続けるからだ」。この馬奈木先生の哲学を私たちが多くの分野で磨いていかなければと思うのです。
      (つづく)

      ◇ ◇

      【川辺川利水訴訟】
       熊本県五木・相良両村に建設予定だった川辺川ダムを水源とする国営川辺川総合土地改良事業の利水計画をめぐり、地元農民らが事業の無効を求めた訴訟。福岡高裁は2003年、事業推進の法的根拠とされた3分の2以上の農家の同意はなかったとして、事業を無効と認定しました。流域自治体首長からダム反対が相次ぎ県知事は08年、白紙撤回を表明。川辺川ダム建設は中止に追い込まれました。


      2013.01.08 Tuesday

      しんぶん赤旗連載「弁護士とは 政治家とは」

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        国の上告断念を受けて、原告・支援者らと喜び合う仁比氏、2012年12月、東京・霞ヶ浦の農水省前

        仁比氏 少数で物事動かす
        馬奈木氏 共産党は決定的な力


        仁比そうへい氏 国会議員は本来、主権者の負託を受けた国民の代表です。ところが、主権者の中に足場を持たず風任せで、選挙のときは頭を下げるけれども国会に行ったら公約を裏切って平気な議員が山のようにいる。そこに国民の怒りや無力感があると思います。

        馬奈木昭雄氏 各政党はそれぞれの利害を代表しているわけですが、自らどの利害を代表するのか、はっきり言っているのは日本共産党だけで、他党はそれを隠して票をかすめ取ろうとします。

        ◇  ◇  

        仁比氏
         そうですね。代表する利害や信念が違っても、少数意見を尊重し、徹底して議論を尽くして物事を決める。それが国会本来の姿なのにそうなっていない。密室談合で強行採決する。情けない党利党略のかけ引きに終始する。これを本当に国民を代表する舞台に変えることが求められています。

         国会では、一人の議員が国民の声、被害をしっかり受け止め、絶対に揺るがずたたかうことで状況を変える。たとえ少数であっても物事を動かす力があることを何度も経験してきました。

         薬害肝炎の根本的な解決をめざす肝炎基本法の制定を被害者、弁護団、運動がずっと求めてきました。民主党はそれを実現すると公約しましたが、政権に就いたらできないと後ろ向きの姿勢が表面化しました。

         被害者の怒りが爆発する中、私は民主党政権の閣僚に直談判しました。「先送りできると思ったら大間違いだ。あいまいにすることは絶対に許されない。政権のアキレスけんになりかねない」と警告したのです。その後、数日で事態は大きく変わっていきました。

         日本共産党は国会では少数会派ですけども、被害者のみなさんには本当に熱く受け止めていただきました。政治的な解決が必要な時に物事を最後決めていくのは、具体的な一人ひとりの人間なんです。そういう力に私はならなければならない。

        馬奈木氏 
        全く同感です。やはり一人の議員の奮闘がないと物事は動かないし、その奮闘が多くの議員に伝わっていく。分かりやすいのが諌早干拓による有明海の漁業被害問題で、佐賀では自民党をはじめ県議会が全会一致で潮受け堤防の開門を求めています。

         背景には共産党県議が孤軍奮闘してきた長い歴史がありました。その中で漁民を先頭にこのままではおかしいという問題提起があり、地元出身の自民党で副大臣2人(当時)も開門を求めざるをえないという状況をつくり出してきたのです。同じことが長崎でも起きようとしています。

         被害者を先頭に解決にはこれしかないという道筋を打ち出してたたかえば、やはり従わざるを得ない状況が出てくる。そこで共産党が一貫したたたかいの積み上げで最終的には一番決定的な勢力になる。これが有明海を取り戻すたたかいで起きている現象だと思います。 
        (つづく)

        【よみがえれ!有明訴訟】 1997年、国営諫早湾干拓事業(長崎県)で潮受け堤防が閉め切られたため、宝の海といわれた有明海の潮の流れが停滞、水質悪化によって甚大な漁業被害が発生。大打撃を受けた漁業者らが、工事差し止めと堤防開門を求めて2002年、佐賀地裁に提訴。10年、福岡高裁は国に13年末までの開門を命じ、国の上告断念で判決が確定しました。

        2013.01.06 Sunday

        しんぶん赤旗掲載「弁護士とは 政治家とは」

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           今夏の参院選で日本共産党は比例代表5議席獲得をめざします。西日本17県が活動地域の仁比そうへい比例候補(49)は昨年末、法律家でつくる「仁比ネット」主催のトークライブで、大先輩の馬奈木昭雄弁護士(70)と対談しました。しんぶん赤旗紙上で再現されたものを紹介します。

          馬奈木氏 力ある正義の発揮を
          仁比氏  憲法輝く瞬間の光景


          仁比氏 私が弁護士になりたいと決意した先輩弁護士たちの運動の中に馬奈木先生の姿がありました。司法試験突破に苦労した20代、呻吟(しんぎん)して眠れない夜に九州の先輩弁護士の生きざまを描いた本を繰り返し読んで、大変励まされました。

           弁護士とは何か。どんな権力からも自由で事実に基づいて権利のためにたたかう、それが自らの生きざまになる。そうした職業、生き方なのではないかと思います。弁護士として私自身も憲法が光り輝く瞬間を何度も体験してきました。

           国会に送っていただいて当時の小泉・安倍政権の下、参院憲法調査会で憲法を断固として守りぬく論陣を張ってきました。初回に意見を述べた時、引用したのが熊本地裁でのハンセン病違憲国賠訴訟判決の言い渡しの瞬間のことです。

           私も弁護団席で立ち会った判決言い渡しが「被告国は」との言葉で始まった瞬間、「勝った」という衝撃が体中を走りぬけました。

           弁護団みんなが勝利を確信していたはずなのに言い渡しの途中から弁護団席からもすすり泣く声が上がり、それが傍聴していた原告や支援のみなさんにも広がりました。言い渡しが終わった瞬間にわーつと拍手が湧き起こり、裁判長はそれを制止することもなく法廷を出ていくわけです。

           そのさなか、最前列に座っていた原告の一人が立ち上がって、「裁判長ありがとう。これで俺たちは人間に戻れた。これで胸を張って生きていくことができる」と叫びました。原告たちと涙ながらにみんなが抱き合いました。憲法を生かすたたかいの力が輝いた瞬間だったと思います。

           政治や社会の行き詰まりが深く語られる時代の中で、馬奈木さんや後進たちが積み重ねてきた力のある正義、民主主義が、正面から問われていると思うのです。


          馬奈木氏 弁護士と政治家、どこが同じでどこが違うのか。力のある正義とは裁判に勝つために国民の支持を勝ち取っていく上でどう運動を展開するかということですが、政治家も同じだと思います。

           今度勇退された日本共産党の吉井英勝前衆院議員に、産業廃棄物問題で一緒に交渉してもらったことがありますが、「弁護士になっていたら日本でトップの弁護士になれたのに」と失礼にも言ってしまいました。詰め方が実にすばらしい。法律の詰めどころをとてもよく分かっておられました。

           仁比さんにごみ処分場問題でも環境省交渉に同席してもらい、一緒に行った住民のみなさんたちは大喜びでした。仁比さんが詰めると環境省の役人は「その通りでございます」と文句なしに屈服したんです。政治家と弁護士とはそういう共通するところがあるんだと思います。(つづく)


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